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The Journal

JOURNAL #91

2019.07.28


「女性が食卓で書類を並べて、男性が自分のお皿を洗った日」

皆さん、こんにちは。
よく雨が降りましたね、、
台風まで来ちゃって。
 
でも今日はまさに台風一過、
照りつける太陽がアスファルトをジリジリと焼いて、
ついでに私も焼いてます。やめてー
 
いつもは自分で入れる朝のコーヒーも、
せっかく気持ちよく晴れてるし、
道を挟んで向かいの喫茶店まで来て、
このブログを書いています。
 
すぐ前なので、
早朝はおじいちゃんマスターが焼く
コーヒー豆の香ばしい香りが一体に広がって、
それだけで気持ちいい朝を迎えられる。
 
純喫茶と言うのかな?(定義がよく分かっていませんが)
エントランスの植木も可愛らしく整えられてて、
内装は木調のクラシック、直角の椅子に、装飾的なテーブルや照明、
タイル貼りの床に、無造作に展示されたカップ&ソーサー。
おじいちゃんマスターはしっかりシャツを着込んで、
鼻先に引っ掛けた眼鏡で新聞を読んでいます。
 
今は可愛らしい大学生の女の子2人と、
カウンターにおじいちゃんが2人座っていて、
私はそのカウンターの後ろの紫陽花の見える席に1人で座っています。
 
 
 
おじいちゃん、
すこぶる声でかいwww
 
 
 
流れるクラッシック音楽を飛び越えて、
どうしても家庭の話が耳に入ってきちゃう。
盗み聞きしてるわけではないですよw
 
 
おじいちゃんα:
 
「孫(女性)がスーツ着たまま、
テーブルに書類を広げで夕飯食べとるんやわ、
俺ぁ時代変わったなと思ったね」
 
おじいちゃんβ:
 
「〇〇さん料理上手やもん」
 
 
話は全く噛み合うことなく進むという奇跡が起こっていますが、
でもこの二人には当たり前って空気っぽいので良かった。
 
でもおじいちゃんαの言葉は確かにそうだなと思う。
 
我々の親世代だと一般的なイメージとして
 
朝、まな板のトントントンと朝食の準備をする音で目覚めて、
旦那さんがテーブルに座ったら朝食を食べ始め、
食べ終わると奥さんが食器を片付けて、
玄関で旦那さんが「行ってくる」奥さんが「行ってらっしゃい」
 
あくまで一般的なイメージの話ですが、
まあこうだったわけで。
 
でも今は違う。
 
朝、リビングから流れるスマートスピーカーの音楽で目覚めて、
朝食の材料をミキサーにかけて、
キッチンに寄りかかり夫婦で一気に飲み干して、
それぞれ準備を済ませて、
旦那さんが「そろそろ行くわ」奥さんが「待って、私ももう出る」
 
確かにおじいちゃんαのおっしゃる通り。
想像するに朝だけでもこれだけ違う。
 
女性の社会進出が当たり前になって起きた変化です。
でもそうなると、これまで男性が抱えていたような仕事での負荷が
女性にも同じ様にストレスとなって降りかかってくる。
 
そんなストレスを男性が発散してきたのは、
自分の趣味、自分の時間、自分の空間ですよね。
 
男は趣味と言いますから。
 
住宅の構造もそうだった。
共有スペースのリビング、ダイニング、寝室、洋間があって、
男性が使う書斎、趣味の部屋があった。
つまり男性にはライフスタイルがあった。
 
でも女性はこれまで、それを得る機会はなかった。
コスト的に見てもなかなか各々の部屋を持つことは難しいですしね。
 
だから今は、旦那さんの書斎以外の全ての空間が女性のもの。
自分の趣味、自分の時間、自分の空閑。
そこに今、女性のライフスタイルがある。
植物を育てたり、器を眺めたり、
キャンドルを焚いて音楽を聞いたり、お気に入りのソファで休んだり。
そうして女性は自分のライフスタイルを獲得した。
 
 
女性が食卓で書類を並べて、男性が自分のお皿を洗った日。
 
 
不便な時代でモノを買うことで豊かさを得られた時代から、
モノが溢れて皆んなが同じだけモノを持てる時代になって、
今、モノを買うということはライフスタイルを買うということ。
自分らしい生き方を買うということ。
 
時代は毎日少しづつ変わっている。
おじいちゃんαの世代から、親の世代、我々の世代に、これからを担う若者の世代まで。
 
私たちWELDだって60〜70歳くらいまで働かなければいけない。
人生を消化試合にしてはいけない。
何があるか分からないですしね。
長期的な活動視野で、日々工夫して、困難なことに挑戦することで
人生が公式戦になってワークスタイル、ライフスタイルを確立できる。
おじいちゃんの会話で何か身が引き締まった感じです。
 
 
「マスター、いつもやってもらってる豆ちょうだい」
 
今、おじいちゃんαは
小さな小さなライフスタイルを買いました。
日課なんですかね。
毎日ここのコーヒーで目覚める。それが俺の人生だと。
 
アイスコーヒーの氷をかき混ぜる音が、
中の液体が減って高くカランカランと鳴ったので、
さぁて、お仕事します。
 
そしておじいちゃんαは
その小さな小さなライフスタイル(豆)を
華麗にお店に忘れていきました。
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