WELD SUPPLY CO.
Journal #038

サクラ短し走れよ乙メン

非常にふざけたタイトルで申し訳ありません。
なんせコトあるごとに料理をしている私達です。
致し方ありません。
今週はもちろんお花見をしました。
私たちが現在住んでいる、ここ愛知県岩倉市は
年間を通してこれと言って何の特徴も無く
いわば365日ゆる~い常温といった感じで過ごしやすいのですが、
ことサクラに関しては全国に誇れる美しさであります。
市内には美しい五条川が流れ、その両脇に桜並木が
数キロにわたって並んでいます。
両側から川に向かって枝を垂らし、
一枚一枚の花びらが川面に落ちる姿は
息を飲むほどの光景です。
この季節は本当に色々なことがあります。
出会いや別れ、皆が一応に今年の一年を想い
何か自分の中で変化を求めています。
今年は。
今年も。
今年こそは。
今年だから。
今年しか。
今年には。
今年なら。
そんな心の中に向いた気持ちが歩く人々の表情から受け取れます。
自分の中の一つ一つの想いを花びら一枚一枚に重ね、
物思いに耽り、誰もがシャカシャカっと軽く左右に鉛筆で書いたような
マンガのような目になっています。。。
みんないろいろんあるんだって。。。
いい季節ですよ本当に。
私もここ最近はパソコン作業中に桜ナルシシズムを発症し、
「仕事は終わらない、それでも桜は咲くよ」
みたいな意味不明なフレーズを語尾に付け足してしまい、
全然はかどりませんでした。。。
とは言え、こういった気持ちを
切り替えたり、
整理したり、
思い出したり、
後悔したり、
勇気を出したり、
決意したり、
して自分をリセットできるのも春のおかげなわけです。
たまたまこの間、友人の女性と仕事帰りに一緒になって
歩いていた時の会話で
私が、
「そういえば今日の朝、駅前に満開の桜が咲いてたんだけど、
桜って何でこんな特別な感じがするんだろって考えたんだけど、
よくよく考えれば80年生きたとしても80回しか見れないんだよ」
って熱弁を振るったら
彼女が気怠そうに、
「80回も見れば飽きますよぉ~
それよりも今年がもう3ヶ月も過ぎたことが問題ですよー
ああぁこのスピード、絶望ですよぉぉ…
どうしてくれるんですかぁぁ…りょうさぁぁぁん…(私の愛称)」
私は答えました。
「知らん」
うぁぁぁぁんっと彼女、
そんなうな垂れた彼女の後ろにも桜の花びらは散っていく、
それはそれで儚く美しい春なわけで。

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